炭素
炭素材料学会の機関誌であります炭素誌は、炭素材料学会の母体である炭素材料研究会の機関誌として1949年11月に産声を上げました。創刊第1号1ページ目によりますと、「研究成果を広く江湖に発表すると共に、同学同好の士の研究との交流を図り、洋々たる炭素工業の発展を期する」という炭素材料研究会の目的を遂行するために、炭素誌を発刊することになった旨が記されています。その後、順調に歴史を重ね創刊から72年を経て、2021年11月には第300号記念誌を発刊いたしました。
一方、学会においては、長い歴史の中で機関誌を1次情報である原著論文を掲載する論文誌とするか、学術的には総説などの2次情報を中心に掲載するものとするか、という会誌の位置づけに関する問題に加え、学術研究の国際化、出版物の電子化といった流れにいかに対応させるか、という問題が積み重なり、数年に渡って機関誌のあり方についての議論を重ねて参りました。
これを踏まえまして、300号の節目を機にこれまで炭素誌が担って来た2つの役割、「炭素材料学会の会員であるメリットとして情報を会員限定公開の形で提供する」,および「炭素材料に関する優れた知見を所属学会や国内外を問わず集めて広く公開する」を効果的に担うために、炭素誌の役割を分離して炭素材料学会の機関誌を2誌体制に移行いたしました。
2022年1月より、和文の「総説」「解説」および、炭素材料学会の会員相互に知らせる情報に関する記事を掲載する雑誌として炭素誌の発刊は継続しながらも、新たに和文および英文の「論文」「速報」「ノート」「総合論文」「技術報告」「資料」、学会賞記念論文、英語の「解説」「総説」を掲載する雑誌としてCarbon Reports誌を発刊しています。また、このような2つの相反する役割をいずれも維持する2誌体制を支えるために、苦渋の選択ながら機関誌の基本的な発刊形態を学会メーリングリストを活用して会員への周知効果を確保したうえで、J-STAGE上におけるWEB出版へと移行いたしました。しかしながら,会員向けの情報を掲載する炭素誌につきましては、オンデマンド印刷により冊子体の年間購読やバックナンバー販売の希望者に対応するほか、Carbon Reports誌では会員による投稿論文の掲載料を無料とするなど、引き続き会員としてのメリットを拡充して参ります。これまで同様に炭素誌をご愛読いただくとともに、和文・英文を問わず、これまで以上に、幅広い分野の炭素材料関連の論文を建設的な査読プロセスにより論文の質をさらに高めて、J-STAGE上において迅速に出版する雑誌となりましたCarbon Reports誌へのご投稿をお願い申し上げます。
炭素誌のオンデマンド印刷をご希望の方へ
価格や手続きについては事務局までお問い合わせください。
炭素材料学会事務局
〒162-0801 東京都新宿区山吹町358-5 アカデミーセンター
TEL:03-6824-9360(代表)
E-mail:tanso-post[at]as.bunken.co.jp([at]を@に変更してください。)
炭素誌へのご投稿を検討されている方へ
投稿論文誌としての炭素誌は2022年3月よりCarbon Reports誌に生まれ変わりました。和文・英文を問わず、これまで以上に、幅広い分野の炭素材料関連の論文を建設的な査読プロセスにより論文の質をさらに高めて、J-STAGE上において迅速に出版する雑誌となるCarbon Reports誌へご投稿ください。
編集委員会よりご寄稿を依頼した方へ
炭素誌の投稿規定、著作権移譲承諾書はJ-STAGE 上の炭素誌ページにございますのでご参照ください。
お願い
J-STAGEの炭素誌記事について落丁、ページの不整合、画像データの不備などにお気づきの際には、学会事務局までお知らせいただければ幸いです。
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Carbon Reports
Carbon Reports誌は炭素材料に関する優れた知見を所属学会や国内外を問わず集めて原著論文ならびに総説・解説等として、迅速に広く公開する論文誌です。ここで言う「優れた知見」とは必ずしも流行のテーマの沿ったもの、引用頻度が高くなると予想される学術記事のみを指すのではなく、現在はあまり注目されていない分野でも継続して深く掘り下げて学術的な意味づけを行ったもの、1つ1つは断片的であっても集積することにより全体像が見えてくる新しい事実、さらには否定的な結論や失敗事例なども含めて、精査のうえ整理して継続的に広く周知・記録することにより将来の炭素材料の科学・工学に資すると考えられる知見を含んでいるものとなります。
投稿方法
Carbon Reports誌は和文・英文を問わず、幅広い分野の炭素材料関連の論文を建設的な査読プロセスにより論文の質をさらに高めて、J-STAGE上において迅速に出版する雑誌です。ご投稿の方法はJ-STAGE上のCarbon Reports誌ページをご参照ください。
炭素材料学会員の方へ
投稿論文誌としての炭素誌は2022年3月よりCarbon Reports誌に生まれ変わりました。和文・英文を問わず、これまで以上に、幅広い分野の炭素材料関連の論文を建設的な査読プロセスにより論文の質をさらに高めて、J-STAGE上において迅速に出版する雑誌となりました。これまでの炭素誌掲載記事種別との対応を以下に示しますので、引き続き会員の皆様からのご投稿をお待ちしております。
種別 | 日本語 | 英語 | |
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投稿論文 | 全ての種別 | Carbon Reports | Carbon Reports |
依頼論文(特集号) | 解説・総説 | – | Carbon Reports |
依頼論文(受賞記念) | 学術賞・奨励賞の記念論文 | – | Carbon Reports |
依頼論文(受賞記念) | 技術賞の記念論文 | Carbon Reports | Carbon Reports |
依頼論文(上記以外) | 解説・総説 | 炭素 | Carbon Reports |
上記以外の記事 | 旧炭素誌に掲載の会員交流関連記事 | 炭素 | 炭素 |