「気相法を利用したユニークなエネルギーデバイス用材料の合成と評価」
気相を介した炭素材料の合成法は、膜状の熱分解炭素コーティング、気相成長炭素繊維やアセチレンブラックなどの製造に利用されており、素材合成法として重要な地位を占めています。最近では、気相法は、カーボンナノチューブやナノファイバー、カーボンマイクロコイル、グラフェン、カーボンナノウォールなど、独特な形態を持った炭素の合成法の一つとして、大変注目を集めております。また、B/C/N系化合物の合成や、炭素への金属ナノ粒子の担持など、他元素での置換や異種材料との複合化においても、気相法は大変有用な手法であります。
今回のセミナーでは、このような気相から合成したユニークな材料を、エネルギーデバイス用材料として応用する研究、開発事例について、第一線の講師の方々に解説していただきます。今まさにエネルギーデバイス用材料の研究・開発に取り組んでおられる技術者・研究者の方々はもちろん、気相合成法に興味を持たれている皆様の多数のご参加をお待ちしております。
日 時
2019年1月18日(金)10:00~16:45
場 所
日本教育会館 第三会議室
〒101-0003 東京都千代田区一ツ橋2‐6‐2
TEL:03‐3230‐2831
URL:http://www.jec.or.jp/
主 催
炭素材料学会
協賛(予定)
日本化学会,電気化学会,応用物理学会,日本セラミックス協会,日本表面真空学会,日本金属学会,日本吸着学会,日本MRS, 触媒学会,表面技術協会,フラーレン・ナノチューブ・グラフェン学会
定 員
80名
参加費
正会員(協賛学協会含)・賛助会員 25,000 円,学生会員(協賛学協会含) 5,000 円,
非会員 35,000円,学生非会員 10,000 円(消費税及びテキスト代を含む)
プログラム
- 10:00~11:00
高性能電気化学キャパシタ電極に向けた気相法による多孔質炭素材料へのレドックス化合物の高分散化
(愛知工業大学)糸井弘行
1)はじめに
2)気相法を利用した多孔質炭素細孔内部への各種化合物の高分散化
3)電解重合による多孔質炭素細孔内部での導電性高分子の生成
4)レドックス化合物を細孔内部に高分散させた多孔質炭素の電気化学キャパシタ電極特性
5) まとめ - 11:00~12:00
スーパーグロースカーボンナノチューブの合成と応用展開
(日本ゼオン(株))上島 貢
1)単層カーボンナノチューブについて
2)スーパーグロース法、および当該手法で合成される単層カーボンナノチューブ(SGCNT)の紹介
3)SGCNTの量産化技術について
4)SGCNTの応用展開について
5)SGCNT産業応用への取り組み - 13:30~14:30
カーボンナノウォールのエネルギーデバイスへの応用
(横浜市立大学)橘 勝
1)カーボンナノウォールとは
2)カーボンナノウォールの基礎物性
3)リチウムイオン二次電池の負極材への応用
4)燃料電池の白金触媒担体への応用
5)燃料電池の非白金系カーボン触媒への応用 - 14:30~15:30
気相法によるB/C/NおよびB/C材料の作製と二次電池への応用
(大阪電気通信大学)川口雅之
1)化学気相蒸着法の特徴・メリット
2)ホウ素や窒素を含むヘテロ原子置換型炭素材料の特徴・メリット
3)リチウムイオン・ナトリウムイオン二次電池負極への応用と可能性
4)材料に含まれるホウ素・窒素の役割
5)次世代型二次電池への応用に向けて - 15:45~16:45
アセチレンブラックの電気化学分野への展開(仮題)
(デンカ(株))名古裕輝
1)アセチレンブラックとは
2)アセチレンブラックの構造と特徴
3)リチウムイオン二次電池への応用
4)次世代電池への展開
5)まとめ
申込方法
郵便振替での支払いを希望される方は、1月6日(日)までにお申込ください。
クレジットカードでの決済の場合、申込登録は、1月15日(火)まで受付可能です。
登録完了後、郵便振替票付請求書をお送りさせていただきます。
参加費は1月11日(金)までにご納入ください(払込期日厳守)。
当日の申込も会場にて受付けております。
■参加申込に関するお問い合わせはこちら
炭素材料学会1月セミナーヘルプデスク
E-mail:tanso-koshukai[at]bunken.co.jp([at]を@に変更してください。)
FAX:03-5227-8632
■日本教育会館へのアクセス(会場までのアクセス)
http://www.jec.or.jp/koutuu/