グラフェンから始まった二次元物質の最新動向
グラフェンは2004年のガイムとノボセロフの論文を端緒としてその特異な物性から非常に注目される物質となり、これまでに多くの研究が行われてきました。また、グラフェンの登場でそのほかの層状物質の研究も盛んになり、窒化ホウ素やカルコゲナイドなどが新奇な物性を示すことが明らかになってきました。グラフェンの「再発見」から10年以上が経ち、これまでに何が明らかになってきたのか、今後どういうことが期待できるのかについて、第一線の講師の方々に解説していただきます。二次元物質の基礎的な構造物性から最新の研究動向までを受講できますので二次元物質の研究・開発に関心のある若手技術者・研究者の方々にお勧めのセミナーです
日 時
平成29年1月20日(金曜日)10:00~16:45
場 所
化学会館7Fホール
http://www.chemistry.or.jp/access/
主 催
炭素材料学会
協 賛 (予定)
日本化学会、電気化学会、日本表面科学会、応用物理学会、フラーレン・ナノチューブ・グラフェン学会
定 員
100名
参加費
正会員(協賛学協会含)・賛助会員25,000円、学生会員5,000円、非会員35,000円、
学生非会員10,000円(消費税およびテキスト代を含む)
プログラム
- 10:00-11:00
「2次元材料のCVD成長・転写およびSiC加熱による形成とそのデバイス応用」
(富士電機(株))藤井健志
1. はじめに
2. グラフェン・h-BNのCVD成長と転写
3. 転写がグラフェンの特性に与える影響
4. グラフェンの太陽電池への応用
5. SiC加熱によるグラフェンの形成とデバイス応用
6. まとめ - 11:00-12:00
「ナノチューブ膜およびグラフェンの太陽電池応用」
(東京大学)丸山茂夫
1. ナノチューブ膜およびグラフェンの合成
2. ナノカーボン-シリコン太陽電池
3. ホール輸送層としてのナノカーボン膜
4. 有機薄膜太陽電池応用
5. 有機・無機ペロブスカイト型太陽電池応用 - 13:30-14:30
二次元材料のエレクトロニクス応用」
((株)富士通研究所)佐藤信太郎
1. 背景
2. グラフェン、グラフェンナノリボンの構造と特徴
3. 遷移金属ダイカルゴゲナイド(TMDC)の構造と特徴
4. グラフェンナノリボンの形成法
5. グラフェン、グラフェンナノリボン、TMDCのエレクトロニクス応用 - 14:30-15:30
「二次元材料の合成とプラズモニクス応用」
(NTT物性科学基礎研究所)鈴木 哲
1. グラフェンの合成とキャラクタリゼーション
2. 六方晶窒化ホウ素の合成とキャラクタリゼーション
3. 遷移金属ダイカルコゲナイドの合成とキャラクタリゼーション
4. グラフェンプラズモンのテラヘルツ分光
5. グラフェンプラズモニクスの応用 - 15:45-16:45
「グラフェンと原子層物質の科学の現状と展望」
(東北大学)齋藤理一郎
1. グラフェンと原子層物質の紹介
2. グラフェンと原子層物質の主な性質
3. 原子層物質の合成法、評価法
4. 原子層物質の応用と展開
5. まとめ
申し込方法
郵便振替での支払いを希望される方は、学会HPから1月5日(木)までにお申込ください。クレジットカードでの決済の場合、申込登録は、1月17日(火)まで受付可能です。
登録完了後、郵便振替票付請求書をお送りさせていただきます。
参加費は1月13日(金)までにご納入ください(払込期日厳守)。当日の申込も会場にて受付けております。
■参加申込に関するお問い合わせはこちら
炭素材料学会1月セミナーヘルプデスク
E-mail:tanso-desk[at]bunken.co.jp([at]を@に変更してください。)
FAX:03-3368-2827