「1日で学ぶ炭素材料の解析方法 -物性と機能評価を中心として-」
炭素材料にかかわる科学と技術においては,炭素材料の発見や開発過程を経て,さまざまな科学的および技術的展開を遂げてきました。活性炭,カーボンブラック,カーボンファイバーなどの 馴染み深い材料から主に研究用途のナノカーボン類に至る多彩な材料が多岐にわたる分野で用いられています。近年炭素材料は燃料電池やリチウムイオン2次電池,キャパシタなど人類の将来に関わるエネルギー・環境問題に対応することができるキーマテリアルとして多大な注目を集めてきました。本セミナーでは,炭素材料の機能と性質を正しく理解し応用開発をめざすために必要な測定法を1 日で学べる講座を企画いたしました。炭素材料に興味をもたれる方々や関わっている方々が,解析方法に関する基礎知識を修得・確認する場として是非ご利用ください。
事前質問は,10月8日(木)まで学会HPから受け付けます。事後質問は10月20日(火)まで,同様に学会HPから受け付けますが,質問内容によっては回答できない場合もありますので,ご了解ください。なお,質問内容に関する秘密保持はできかねますので内容についてご注意ください。
皆様のご参加をお待ちしております。
日 時
平成27年10 月16 日(金)9:45 ~ 17:00
場 所
日本教育会館707 会議室(〒101-0003東京都千代田区一ツ橋2‐6‐2)
Tel: 03-3230-2831, URL: http://www.jec.or.jp/
主 催
炭素材料学会
協賛(予定)
日本化学会,電気化学会,応用物理学会,日本セラミックス協会,日本表面科学会, 日本吸着学会,大阪科学技術センター
定 員
100名
参加費
正会員(協賛学協会含)・賛助会員 25,000円,学生会員(協賛学協会含) 5,000円,非会員 35,000円,学生非会員 10,000円
(消費税及びテキスト代を含む) プログラム
プログラム
- 9:45~10:45
炭素材料の電気抵抗および磁気抵抗測定法と構造評価
(東京都市大学)鏑木 裕
1)電気抵抗と磁気抵抗の基礎
2)電気抵抗と磁気抵抗の測定法(装置と試料形状)
3)電気抵抗率・電気抵抗率比と構造評価
4)磁気抵抗と構造・組織評価
5)事前質問への回答
質問タイム - 11:00~12:00
カーボン材料の材料力学的性質
(産業技術総合研究所)岩下哲雄
1)カーボン材料の材料力学的性質(変形,強度,破壊じん性)
2)カーボン材料の硬さ(ショア硬さ,ナノインデンテーション)
3)高温でのカーボン材料の材料力学的性質(高温強度,高温クリープ)
4)事前質問への回答
質問タイム - 13:15~14:15
X線光電子分光分析(XPS)と計算を利用した炭素材料の欠陥構造解析
(千葉大学)山田泰弘
1)XPSを利用した炭素材料の構造解析の歴史
2)計算化学を用いたXPS解析
3)5-7員環・sp2C-sp3Cの解析
4)含酸素官能基の解析
5)含窒素官能基の解析
6)事前質問への回答
質問タイム - 14:30~15:30
昇温脱離法による炭素表面構造の定量分析: 分析技術と評価方法
(群馬大学)石井孝文
1)炭素材料の表面構造と化学的性質
2)昇温脱離法(TPD法)による炭素表面構造の定量分析
3)TPD分析の技術と評価方法
4)様々な炭素材料の表面構造解析
5)事前質問への回答
質問タイム - 15:45~16:45
炭素材料の電気化学的特性評価法―主に電池用電極材料としての炭素材料の評価法について―
(大阪市立工業研究所)丸山 純,福原知子,長谷川貴洋
1)電池の種類について
2)電気化学測定法の種類について
3)電気化学測定法の基礎理論
4)測定の準備
5)測定結果の解釈
6)事前質問への回答
質問タイム
申込方法
郵便振替での支払を希望される方は, 学会HP から10月1日(木)までにお申込みください。
クレジットカードでの決済の場合,申込登録は,10月13日(火)まで受付可能です。
登録完了後,郵便振替票付請求書をお送りさせていただきます。
参加費は10月9日(金)までにご納入ください(払込期日厳守)。
当日の申込も会場にて受付けております。
■ 参加申込に関するお問い合わせはこちら
炭素材料学会10月セミナーヘルプデスク
E-mail:tanso-desk[at]bunken.co.jp([at]を@に変更してください。) FAX:03-5227-8632
■日本教育会館へのアクセス(会場までのアクセス)
http://www.jec.or.jp/koutuu/