リチウムイオン電池の高機能化と解析技術
「電極材としての炭素材料の機能と評価」
1991年にリチウムイオン電池が商品化されて以来、25年が経過しました。携帯電話、ノートPCなど小型携帯機器への需要急拡大に加え、近年の世界的環境問題への対応として電気自動車など環境対応車や再生可能エネルギーと組み合わせによる蓄電池用途など市場拡大が現実化、これによりいっそうの高エネルギー密度化、寿命特性、大電流特性、安全性の向上など、そのニーズは多様化しています。
これまでリチウムイオン電池の負極活物質には、そのほとんど全てに炭素材料が使用され、今なおその主流となっています。近年では、化学量論的により大きな容量が期待されるシリコン、スズなどを利用した金属系負極材料やその複合系材料が提案されていますが、サイクル特性などの課題が完全に解決されておらず、引き続き、炭素負極材への期待がたかまっています。
本セミナーでは、多様化するリチウムイオン電池のニーズとその高機能化、それを実現するための解析技術について、デュアル炭素電池、非水蓄電池への応用から、安全評価、解析技術まで、幅広い観点から、炭素材料の役割に着目したセミナーを企画しました。
リチウムイオン電池やポストリチウムイオン電池の研究開発に携わっておられる方々、また、これから取り組もうとされている方々のご参加をお待ちしております。
日 時
平成27年1月23日(金) 10:00 ~ 17:0
場 所
連合会館(〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台3-2-11)
TEL:03-3253-1771 URL:http://rengokaikan.jp/home.html
主 催
炭素材料学会
協賛(予定)
日本化学会,電気化学会,応用物理学会,日本セラミックス協会,日本表面科学会,日本吸着学会,大阪科学技術センター
定 員
90名
参加費
正会員(協賛学協会含)・賛助会員 25,000円,学生会員(協賛学協会含)5,000円,非会員 35,000円 ,学生非会員 10,000円(消費税及びテキスト代を含む)
プログラム
- リチウムおよびナトリウムの炭素への電気化学的吸蔵反応と非水蓄電池への応用
(東京理科大学 駒場 慎一,山際 清史,Mouad DAHBI,久保田 圭)
① リチウムイオン電池用炭素負極
② リチウムイオン電池用ケイ素・炭素負極
③ 負極バインダーと不動態
④ ナトリウムイオン電池用炭素材料 - リチウムイオン電池の寿命・安全性評価・解析技術のトレンド ~負極炭素材料が寿命・安全性に与える影響を交えて~
(株式会社 KRI 木下 肇)
① 実用寿命解析(現地寿命)
② 限界負荷特性評価(炭素材料への適用)
③ 安全性ステップアップ評価
④ 寿命、安全性向上と電池コスト - 車載用リチウムイオン電池技術の現状と将来
(三重大学 堀場 達雄)
① リチウムイオン電池の特徴
② 車載用リチウムイオン電池
③ 車載用リチウムイオン電池の開発事例
④ 今後の展望
⑤ まとめ - リチウムイオン二次電池の最新の分析評価・解析技術
(株式会社 コベルコ科研 坪田 隆之)
① 電池の試作、電池特性評価
② 電池構成部材の観察技術、分析技術
③ 内部抵抗解析と物理解析の複合解析事例
④ 安全性試験 - 炭素へのアニオンのインターカレーションと蓄電デバイスへの展開
(九州大学 石原 達己)
① 炭素へのPF6–の挿入挙動
② 炭素中へインターカレーションしたPF6–の状態
③ デュアル炭素電池の充放電特性
④ デュアル炭素電池の課題
⑤ デュアル炭素電池用電解液
申込方法
郵便振替での支払を希望される方は, 学会HP から1月8日(木)までにお申込みください。クレジットカードでの決済の場合,申込登録は,1月20日(火)まで受付可能です。
登録完了後,郵便振替票付請求書をお送りさせていただきます。参加費は1月16日(金)までにご納入ください(払込期日厳守)。当日の申込みも会場にて受付けております。
■ 参加申込に関するお問い合わせはこちら
炭素材料学会1月セミナーヘルプデスク
E-mail:tanso-desk[at]bunken.co.jp([at]を@に変更してください。) FAX:03-5227-8632
■ 連合会館へのアクセス
http://rengokaikan.jp/access/index.html