「1日で学ぶ炭素材料の分析方法 ―入門編―」
炭素材料にかかわる科学と技術においては,炭素材料の発見や開発過程を経て,さまざまな科学的および技術的展開を遂げてきました。活性炭,カーボンブラック,カーボンファイバーなどの馴染み深い材料から主に研究用途のナノカーボン類に至る多彩な材料が多岐にわたる分野で用いられています。近年炭素材料は燃料電池やリチウムイオンバッテリー,キャパシタなど人類の将来に関わるエネルギー・環境問題に対応することができるキーマテリアルとして多大な注目を集めてきました。本セミナーでは,炭素材料を正しく理解して応用開発をめざすための分析の基礎知識を1日で学べる基礎講座―入門編―を企画いたしました。炭素材料に興味をもたれる方々,かかわっている方々の分析基礎知識を修得・確認する場として是非ご利用ください。
事前質問は,10月6日(木)まで受け付けます。事後質問は10月18日(火)まで受け付けますが,質問内容によっては回答できない場合もありますので,ご了解ください。なお,質問内容に関する秘密保持はできかねますので内容についてご注意ください。 皆様のご参加をお待ちしております。
日 時
2016年10 月14 日(金)9:45 ~17:00
場 所
日本教育会館707 会議室(〒101-0003東京都千代田区一ツ橋2‐6‐2)
TEL:03-3230-2831,URL:http:/www.jec.or.jp/
主 催
炭素材料学会
協 賛(予定)
日本化学会,電気化学会,応用物理学会,日本セラミックス協会,日本表面科学会,日本吸着学会,大阪科学技術センター
定 員
100名
参加費
正会員(協賛学協会含)・賛助会員 25,000円,学生会員(協賛学協会含) 5,000円,非会員 35,000円, 学生非会員 10,000円(消費税及びテキスト代を含む)
プログラム
- 9:45~10:45
炭素細孔の構造評価 ―ガス吸着測定と解析のポイント―
(千葉大学)大場友則
1) 吸着測定について
2) 吸着等温線の理解
3) BET解析
4) 細孔構造解析
5) 事前質問への回答
質問タイム - 11:00~12:00
炭素材料のラマン分光
(信州大学)藤森利彦
1) ラマン分光の基礎
2) 特殊なラマン分光測定
3) ナノカーボンのモルフォロジーとラマンスペクトル
4) 光吸収とラマン分光 -共鳴ラマン効果-
5) ラマン分光による炭素材料の欠陥評価と注意点-面構造の評価法-
6) 事前質問への回答
質問タイム - 13:15~14:15
炭素材料の透過電子顕微鏡(TEM)による観察・分析
(産業技術総合研究所)吉澤徳子
1) TEMの原理
2) 炭素材料の観察・分析法の基礎
3) ナノカーボン類のTEM観察及び分析
4) 試料作製方法
5) 事前質問への回答
質問タイム - 14:30~15:30
X線回折法による炭素の構造解析
(大阪ガス㈱)藤本宏之
1) 炭素の基本構造と構造パラメータ
2) 学振法
3) Diamond法
4) Hirsch法
5) 黒鉛化度
6) 事前質問への回答
質問タイム - 15:45~16:45
走査プローブ顕微鏡(SPM)測定の基礎とグラファイト・グラフェンへの応用
(法政大学)高井和之
1) 走査プローブ顕微鏡の原理
2) 走査プローブ顕微鏡測定の実験技術
3) グラファイトの構造・電子状態の評価
4) グラフェンの構造・電子状態の評価
5) 課題と展望
6) 事前質問への回答
質問タイム
申し込方法
郵便振替での支払を希望される方は, 9月29日(木)までにお申し込みください。
登録完了後,郵便振替票付請求書をお送りさせていただきます。
参加費は10月7日(金)までにご納入ください(払込期日厳守)。
クレジットカードでの決済の場合,申込登録は,10月11日(火)まで受付可能です。
当日の申込も会場にて受け付けております。
■ 参加申込に関するお問い合わせはこちら
炭素材料学会10月セミナーヘルプデスク
E-mail:tanso-desk[at]bunken.co.jp([at]を@に変更してください。) FAX:03-3368-2827
■日本教育会館へのアクセス(会場までのアクセス)
http://www.jec.or.jp/koutuu/